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自由気ままなつぶやき

思ったことを自由気ままにつぶやきます

「名門校の強さの秘密3」 聖光学院

みなさん、こんにちは。

今回は、今や福島県の絶対的王者となり、毎年甲子園を沸かせてくれている聖光学院の強さの秘密に迫っていきたいと思います。

聖光学院といえば、投手力と機動力を駆使して毎年安定して強いチームを作り上げてきます。毎年選手が変わる高校野球において、どのようにして毎年安定してレベルの高いチームを作っているのか。

その秘密は、監督の「心」を大切にする指導方法にありました。それでは、具体的にどのような指導を行っているか、迫っていきましょう。

 

1 心

 不動心

聖光学院の専用野球場のバックネット最上部には、「不動心」の文字が掲げられています。この「不動心」の意味とは、文字通りの「何事にも動じない心」ではなく、

「人間の成長の過程に必ず訪れる喜怒哀楽を素直に受け入れられる強い心」のことであり、それを養うことにより、自分の価値観を高めていってほしいといった斉藤智也監督の思いが詰まっています。

斉藤監督は、野球の技術以前に一人の人間としてどうあるべきかということを追及しなくては学生野球をやる意味はないと考えています。人間は生きていく中で、様々な苦難や困難と出会うことになりますが、その時に自分がどのように考え、乗り越えていくか。大切なのはそこから逃げずに、起きたことをすべて受け入れる大きな器とそれと戦っていく強さを身に着けることであるという考えのもと、この「不動心」を選手たちに口説いています。

この「不動心」が、プレッシャーのかかる場面で力を発揮する大きな原動力にもなっているそうです。

 大きな挨拶

この人間力の指導は、日ごろの生活態度に大きく表れています。それは、来客に対する大きな挨拶です。聖光学園に取材に行った人はみな、聖光学院の部員のあいさつに驚かされます。練習中にもかかわらず、すれ違う部員一人一人が大きく頭を下げて、笑顔で大きな声で「こんにちは!」とあいさつをしてくるそうです。このような一つ一つの積み重ねがまた「不動心」を心得る秘訣でもあるのかもしれません。

2 鍛えられた体幹

 各種ランニングメニュー

聖光学院では、月に1度程度専門のスポーツトレーナーに来てもらい、スポーツメカニズムに基づいたトレーニングの指導を受けています。

まず、ウォーミングアップでは、外野に200mのトラックを作り、110m走→歩きながら心肺リズムを整える→110m走と繰り返し行われます。この際も、「正しいフォームで走りつつ、どの筋肉を効果的に動かせているか」を確認しながらやっています。また、ランニングメニューには大きく4つに分けられており、2種類の通常メニューと投手バージョン、体幹強化バージョンとあり、これらを1週間のルーティーンでこなしていきます。メニューは腿上げや30mダッシュなど多岐にわたり、それぞれを鍛えてる部位を意識し、考えながら行っています。この「考える力」も「不動心」の教えから来たものだそうです。

 

3 徹底した走塁練習

 「動から動」

聖光学院のチームカラーでもある機動力には、独自の理念がある。それは、

         「静から動」ではなく「動から動」

というものである。犠打が投手前に転がっても、野選できる走塁を目指すために徹底していることだ。「打球を確認してからスタートを切ったのでは遅い」と監督が言うように、走塁技術を高めるために聖光学院では、走塁練習から常に実践を見据えた動作を選手に心がけさせ、それをひたすら反復させている。動きの中で最良の走塁ができるよう、タイミングを体にしみこませる。走塁練習以外でも、フリー打撃やシートノックでもその応用で臨ませるなど、動きに対するこだわりは相当なものである。

この積み重ねが、聖光学院の機動力を生んでいるのだ。

 

 

このように、聖光学院の強さの秘訣は、まずは選手の「心」を鍛えて、それをもとに練習でも一つ一つの動作の意味を考えながら行うことができ、また、試合での緊迫した場面でも力を発揮できるようにしているというところにあるのです。

野球選手の重要な要素として、「心」「技」「体」とあります。「技」と「体」はどんなに練習をしてもどうしても先天的な部分で個人差が出てきてしまいますが、「心」は自分の意識さえ変えれば、皆同じように鍛えることができます。聖光学院ではこの皆同じように鍛えることができる「心」の強化を徹底することで、毎年安定した強いチームを作っているのではないかという印象を受けました。

はたして、今年はこの「不動心」がどれほど甲子園を沸かせてくれるのか。期待しましょう。