自由気ままなつぶやき

思ったことを自由気ままにつぶやきます

「名門校の強さの秘密2」 浦和学院

みなさん、こんにちは。

今回は2013年の選抜を制した浦和学院の強さの秘訣に迫っていきたいと思います。

 

浦和学院の売りはなんといっても「粘り強さ」や「勝負強さ」であり、いままで幾度となく劇的な逆転勝利をしてきました。さて、そんな浦和学院の「粘り強さ」や「勝負強さ」がどのようにして育まれてきたのか、ご紹介しましょう。

 

1 体作り

 

 基礎体力を伸ばすトレーニング

浦和学院の強さの秘訣の一つ目として挙げられるのが、徹底した選手の体作りにあります。まず、朝練では1週700mのコースを10周、それも1周3分で走らされます。その後体育館に移動し、天井からつるされた10mほどの綱のぼりを5往復します。それが終わったらサーキットトレーニング。その内容は、腹筋、バービージャンプ、スクワット、腕立ての4か所を2周するもの。そしてさらに次の種目に移る際は、うつ伏せになって腕の力だけで進むムカデ、雑巾がけ、ムカデ、馬跳びでそれぞれ15mから20mを移動しなくてはなりません。腹筋は1週目は1分間で60回、2周目は30秒でひねりを入れて30回、スクワットは開脚で50回、バービージャンプは20回、腕立ては20回。これを1周8分以内でインターバル1分間を置いて2周目は6分半で回らなくてはなりません。

通常練習においても、ランニングが終わると、アップ組、ラダー運動組、懸垂組に分かれて基礎力を鍛えたり、練習中もタイヤを引きながら行うタイヤノックや、ミスをした時の罰則としての腰を落としてのすり足走など、浦和学院は基礎体力作りに全く余念がありません。

 徹底した食事管理

そして、トレーニングのほかに浦和学院が力を入れていることは、部員たちの食事です。浦和学院では、寮生と自宅から通う生徒がいるのですが、なんと寮生のみならず、自宅から通う生徒にも朝と夜の食事を出しているそうです。以前は菓子パンやお菓子で空腹を満たして、ご飯をあまり食べない生徒もいたそうで、それではどんなに練習をしてもその効力が半減してしまうということから、始めたそうです。

その食事の量やカロリーも徹底してコントロールしているそうです。夜はだいたい1700キロカロリーで、ご飯も1杯分400グラムを2杯平らげることが選手のノルマとなっているそうです。

2 緊迫した練習

 制限時間の設定

浦和学院の練習、特にだらけてしまいがちな基礎トレーニングには、制限時間を設定して、選手のモチベーションを上げています。先ほどの基礎トレーニングのところでも紹介しましたが、700mのコースを10周走るにしても、ただ走るように言ってたら、どうしても日によってしっかりやる人だらける日に差がついてしまいます。しかし、1周3分というノルマを課すことで、気分が乗らない日でも、選手はそのノルマを達成しようと必死になり、モチベーションを保つことができます。

 連帯責任でのペナルティー

また、浦和学院の練習には、練習中ミスをすると何かとペナルティーが与えられます。

たとえば、4人一組で行うバント練習の際も、だれか1人が3球失敗した時点でその組全員ですり足走。さらに、ノックでも、あと一本取ったら上がりというときに、最後の一人が失敗すればまた全員が守備位置に戻りやり直しなど、常にペナルティーがある中での緊迫感を持った練習を浦和学院ではしています。

3 監督の探究心

浦和学院の強さの秘訣の3つ目として、監督の絶え間ない探究心が挙げられます。

浦和学院には、あまり他行では見ないような面白い練習がたくさん取り入れられています。たとえば、年間を通して行われている綱のぼりや、木の板をグラブとして使い、打球の勢いを吸収するグラブの使い方を体にしみこませたり、逆打席に立ってのバント練習、砂浜でのトレーニングなど、非常にユニークな練習がなされています。これらは、森士監督の絶え間ない探究心のたまものです。全国屈指の強豪となった今でも、森監督は暇があれば他行の練習に見学に行き、よいものをどんどん吸収して、自分たちの練習に取り入れているそうです。

 

以上が浦和学院が強豪である所以の一部です。私個人の印象としては、毎年浦和学院はどちらかといえば他の全国の強打を売りにしている学校と比べたらそこまで打つチームではなかったような印象にありましたが、今年のチームはとにかく打力がすごいですね。きっとこれも選手の努力はもちらんですが、森監督の探究心のたまものでもあることでしょう。今回は春の王者として挑み、周りから狙われる立場にあり、選抜より厳しい戦いが予想されますが、県予選決勝の勝った瞬間の誰一人として浮かれている選手がいなかったところを見ると、心配する必要はなさそうですね。ぜひ、史上8校目の春夏連覇を成し遂げてほしいですね。期待しましょう。